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nyan


     

 夜中、突然瑠璃が吠えた。

 枕元の時計を見ると2時半。昼中来客があっても寝ていて起きてこない時があるくらい、もともとのんびりした犬でなので、いったい何事かと思って、庭に出てみると何か暗闇に向かって吠えている。その暗闇を透かしてみると1匹の猫が知らぬふりで佇んでいる。犬の鎖の届かないところに陣取って、餌をしまってある箱をうかがっている。猫は人慣れしているのか、ずうずうしいのか、一家の主人たるわたしをみても動じることなく、むしろ交渉をすべき相手と見て取ったらしく、堂々と近づいてくる。

 犬の吠え声が近所の迷惑になってはいけないと思い、猫くんの交渉に応じることにした。交渉にはとにかく名前がいるのでとりあえずnyanと呼ぶことにした。

主人「とりあえず今は真夜中なので、犬を刺激しないでほしい」

nyan「他意はない。犬くんが食べ残した餌を少々もらえればいい」

主人「犬の目の前で食べると、そうはいっても犬は吠え続けるであろう。何かいい手はないか」

nyan「仲良くなれば吠えないのではないか」

主人「それでは瑠璃(犬)を紹介するので、仲良くやって欲しい」

 というような交渉が成立して、とりあえあずnyanを瑠璃の小屋まで連れて行って、敵意はないこと、主人とも仲良しだからとりあえあず吠えないように言い含めた。瑠璃としては不承不承だが主人の顔を立てて吠えないことにした。しかし、瑠璃としては家族の1員として、nyanの序列をつけておかねばならない。近づいてペロリとしようとするが、nyanは「何よ、初対面で失礼しちゃうわね」と前脚の爪を一振りした。瑠璃は辛うじて飛びすさったので事なきを得たが、あやうく大切な鼻面をひっかかれるところだった。しかし、この一瞬のやりとりで、序列は決まったようだ。

 翌朝、いつもの通り5時半の散歩に行こうと庭に出たら、いつも瑠璃が座って引き綱をつけてもらうイスに、あのnyanがちょこなんと座っているではないか。30分間の散歩を終え、家に帰って来て、瑠璃に水と餌をやったら、どこからかnyanがあらわれて、当然のような顔をして瑠璃の餌箱に顔を突っ込む。追い払っても、ちょっと目を離すと戻ってくる。一方、瑠璃は一応抵抗をするものの、nyanにじっと睨まれると、餌箱を遠巻きにクンクン鳴くだけ。勝負あったの観があった。

 そのnyan、どうしたかって? なんだか我が家に居座る気配。

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